ー3ー ロドリゲス・マックサンダー回想録
Posted by LAGGOON CITY at 2015年09月24日 2015年09月24日 21:09
ここbombo claat corporation の社屋の屋上から
ラグーンシティを眺めるのがいつだって大好きだ。
自分はここの街が大好きだ。
自分が一から、砂漠で何もなかったあの荒れた乾いた大地から、人々が快適に住めるようにまで創り上げたのだ。
思い出す年齢から既に、何か新しい者を創るのが大好きだった。
子供のころは、他のやつがテレビゲームに講じているのに、自分は伯父さんが、見事な手つきで操る工具が大好きだった。
そんな道具を、叔父の真似して、子供のころから思いついたものを、ゴミやらジャンク道具を拾って来ては、武器やら車やら、自分が興味があるものを創り続けた。
今までの仕事もそうだ。
結局、何か自分がこうしたいと思って、ただそれを創りたいから創ってきた。
そんな繰り返しが共通性の無い、ランダムにも見える自分が持っている、全ての企業の様なのだ。
思えば、最初は単に新しい究極なものを作りたくて、遺伝子研究所を設立しようとしたら、政府が許可をくれなかった。
どこの街やら市へアプローチしても断られた。
何か得体の知れないやつが、得体の知れないことをしようしている、とだけ判断されたようだ。
いつだって自分は、人がしないような新しいことを目指してきた。
だから、こうやって理解されないことはかなり慣れたつもりだったが、いい加減ここまで無視されると、堪忍袋の緒もとっくに切れてどこかに置き忘れてしまっている状態だった。
そこからは半分意地に近い状態で、この構想を自分が先頭に立ち、時には他グループ事業に支障をきたしても、ここの計画を第一優先に進めてきた。
周りのもの、側近、みんな自分を気違い扱いするほど、自分はこれに没頭してきた。
そして遂に、唯一のこの夢の研究所設立の可能性を見いだした。
国境地帯の砂漠の、何もないこの荒れ地を開発した業者には、特例処置が政府から与えられるらしい。
当然、水も何もないこの場所に、人が住める環境を作るには、考えられない資金と、時間と知恵が無ければ難しいだろう。
ただし、自分が持っている現在の企業力をすべて持ってすれば、なんとか可能ではないか?と何故か思ってしまった。
そして突貫に継ぐ突貫工事、当然経費も倍々増して襲ってきた。
おまけに水も電気も無いので、新ライフライン、及びインフラ構想を立案して、電気エネルギーは、砂漠の昼と夜の熱の寒暖差で変態する、特定金属物質の特質を利用して、電気を起こすことに成功した。
水も朝に一斉に砂の中から空気中に放たれる蒸気をため、それを一気に冷やし水を取る方法で、主な水源を確保するようにした。
この計画がまた、予算を一気に増大させた最大の原因でもあったことは、今ならはっきりわかる。
通常、10年かかると見られていたこの街の基礎部分の開発を、なんと3年で終わらせた。
そして派手な経費を使い、派手な広告で、安全で進歩的な街というイメージで、中流階級層に一大キャンペーンをぶちあげた。
もちろんそのPRの代理店は、某国の大統領選のキャンペーン戦略マネージメントをするほどの有名代理店を起用した。
キャンペーンは大成功を収め、そのときにしたら非常に安いと言われる価格設定で売り出したこともあり、殆どの住宅区分はなんと2時間で売り切れた。
そして第二次開発区域も10日間後、第三次計画においては、もう立案する前から、その権利をファンド化して売買始める証券界社やら投資機関も現れ、ちょっとした社会現象にもなったものだ。
自分は全てが、大きな出費もありながらも、大きな回収がすでに見込めていると安心しきっていた。
ただし、今から思うと、既に無駄な上に無駄を超した開発を続け、さらには突貫工事のつけが出回り、街のあっちこっちが壊れたり、道に大きな穴があいたりして荒れてきたらしい。
経費ばかりかかると聞いた。
当初は市民の憩いの場所であった公園に、先週に久々に行ってみたら目を疑った。
ただのゴミ溜め野原と荒れ地だった。
樹々は水が与えられず枯れ果て、立ち枯れしたその樹々が西日を背景に、寂しそうな亡霊のように、ただそこに吊っ立ってた。
どういうことだ??!
ここ最近、ラグーンシティは大変な財政危機に陥っていると聞いた。
この愛すべき街は絶対、つぶさない。
自分の全てをかけてきたのだ。
全てを失ってまでも創りだしてきたものを全て捧げて、創りだした俺の命なのだ。
この街と研究所は、自分が、ここから地球の反対側で自分のしたいことに没頭してお金儲けに講じていたときに、愛すべき自分の息子が亡くなったのだ。
自分を探して、約束したはずだからと、ずっと外で待ち続け、愛すべき小さな自分の天使は、近くに通った車が、自分の車だと間違えて道路に飛び出たのだ。
彼を殺したのは、自分だと責め続け、酒に溺れた日々も多かった。
でもそんなとき、テレビから流れる子供向けのアニメのキャラクターがこういった台詞が、耳にすっと飛び込んだ
「大丈夫だよ。遺伝子さえあれば、いつだって君の友達を生き返らせてあげるよ!」
ん?! 遺伝子で??
待っていろよ、俺が絶対に闇から戻してやる。。。
ラグーンシティを眺めるのがいつだって大好きだ。
自分はここの街が大好きだ。
自分が一から、砂漠で何もなかったあの荒れた乾いた大地から、人々が快適に住めるようにまで創り上げたのだ。
思い出す年齢から既に、何か新しい者を創るのが大好きだった。
子供のころは、他のやつがテレビゲームに講じているのに、自分は伯父さんが、見事な手つきで操る工具が大好きだった。
そんな道具を、叔父の真似して、子供のころから思いついたものを、ゴミやらジャンク道具を拾って来ては、武器やら車やら、自分が興味があるものを創り続けた。
今までの仕事もそうだ。
結局、何か自分がこうしたいと思って、ただそれを創りたいから創ってきた。
そんな繰り返しが共通性の無い、ランダムにも見える自分が持っている、全ての企業の様なのだ。
思えば、最初は単に新しい究極なものを作りたくて、遺伝子研究所を設立しようとしたら、政府が許可をくれなかった。
どこの街やら市へアプローチしても断られた。
何か得体の知れないやつが、得体の知れないことをしようしている、とだけ判断されたようだ。
いつだって自分は、人がしないような新しいことを目指してきた。
だから、こうやって理解されないことはかなり慣れたつもりだったが、いい加減ここまで無視されると、堪忍袋の緒もとっくに切れてどこかに置き忘れてしまっている状態だった。
そこからは半分意地に近い状態で、この構想を自分が先頭に立ち、時には他グループ事業に支障をきたしても、ここの計画を第一優先に進めてきた。
周りのもの、側近、みんな自分を気違い扱いするほど、自分はこれに没頭してきた。
そして遂に、唯一のこの夢の研究所設立の可能性を見いだした。
国境地帯の砂漠の、何もないこの荒れ地を開発した業者には、特例処置が政府から与えられるらしい。
当然、水も何もないこの場所に、人が住める環境を作るには、考えられない資金と、時間と知恵が無ければ難しいだろう。
ただし、自分が持っている現在の企業力をすべて持ってすれば、なんとか可能ではないか?と何故か思ってしまった。
そして突貫に継ぐ突貫工事、当然経費も倍々増して襲ってきた。
おまけに水も電気も無いので、新ライフライン、及びインフラ構想を立案して、電気エネルギーは、砂漠の昼と夜の熱の寒暖差で変態する、特定金属物質の特質を利用して、電気を起こすことに成功した。
水も朝に一斉に砂の中から空気中に放たれる蒸気をため、それを一気に冷やし水を取る方法で、主な水源を確保するようにした。
この計画がまた、予算を一気に増大させた最大の原因でもあったことは、今ならはっきりわかる。
通常、10年かかると見られていたこの街の基礎部分の開発を、なんと3年で終わらせた。
そして派手な経費を使い、派手な広告で、安全で進歩的な街というイメージで、中流階級層に一大キャンペーンをぶちあげた。
もちろんそのPRの代理店は、某国の大統領選のキャンペーン戦略マネージメントをするほどの有名代理店を起用した。
キャンペーンは大成功を収め、そのときにしたら非常に安いと言われる価格設定で売り出したこともあり、殆どの住宅区分はなんと2時間で売り切れた。
そして第二次開発区域も10日間後、第三次計画においては、もう立案する前から、その権利をファンド化して売買始める証券界社やら投資機関も現れ、ちょっとした社会現象にもなったものだ。
自分は全てが、大きな出費もありながらも、大きな回収がすでに見込めていると安心しきっていた。
ただし、今から思うと、既に無駄な上に無駄を超した開発を続け、さらには突貫工事のつけが出回り、街のあっちこっちが壊れたり、道に大きな穴があいたりして荒れてきたらしい。
経費ばかりかかると聞いた。
当初は市民の憩いの場所であった公園に、先週に久々に行ってみたら目を疑った。
ただのゴミ溜め野原と荒れ地だった。
樹々は水が与えられず枯れ果て、立ち枯れしたその樹々が西日を背景に、寂しそうな亡霊のように、ただそこに吊っ立ってた。
どういうことだ??!
ここ最近、ラグーンシティは大変な財政危機に陥っていると聞いた。
この愛すべき街は絶対、つぶさない。
自分の全てをかけてきたのだ。
全てを失ってまでも創りだしてきたものを全て捧げて、創りだした俺の命なのだ。
この街と研究所は、自分が、ここから地球の反対側で自分のしたいことに没頭してお金儲けに講じていたときに、愛すべき自分の息子が亡くなったのだ。
自分を探して、約束したはずだからと、ずっと外で待ち続け、愛すべき小さな自分の天使は、近くに通った車が、自分の車だと間違えて道路に飛び出たのだ。
彼を殺したのは、自分だと責め続け、酒に溺れた日々も多かった。
でもそんなとき、テレビから流れる子供向けのアニメのキャラクターがこういった台詞が、耳にすっと飛び込んだ
「大丈夫だよ。遺伝子さえあれば、いつだって君の友達を生き返らせてあげるよ!」
ん?! 遺伝子で??
待っていろよ、俺が絶対に闇から戻してやる。。。
ー2ー 黒い軍団 S.F.S.U(スファス)
Posted by LAGGOON CITY at 2015年09月24日 2015年09月24日 20:29
最初にその存在に気づいたのは、BCC社の研究所の関係者と裏取り取材がてら、数人とラグーンシティのメインストリートのレストランで、ディナーを取りながら談笑していた時のことだ。
彼らは、自分が頼んだラグーンシティから北へ50マイルほど行ったところにあるNO VALLEY地区にあるワイナリー(ブドウ農園とワイン醸造所が一体となった場所)のみで買える限定品の、若いのにボディがしっかりとある、評判のピノノワール系のブドウ種の赤ワインをたらふく飲ませたせいで、後半は大分口が滑らかになって、色々と内部の話しとか、愚痴めいた話しも引き出せた。
その内に急にヒソヒソ話になり、彼らは顔を突き合わせ周りを用心深く見回して、たまに S.F.S.U(スファス)と言う聞き慣れない単語を何度も使っていることに気づいた。
顔を真っ赤にさせ、酔いがすっかり廻った彼らに、自分はそれほど酔ってないのに同様に酔っぱらった振りをして聞いてみた。
「おい!お前ら、愚痴ばっかいってても人生始まらねーぞ! それにナンだよ、スファ なんとかってのは?」
彼らは、全員急に真顔になって、帰り支度をいそいそと始め出した。
一人は、何故か自分に向って、深い怒りと哀しみの目線を向けてそのまま何も言わずに立ち去った。
ふっと気づくと、目の前には、酔っぱらいすぎて動けなくなっている。
若い研究員だけ独りテーブルに残し、全員その場からいなくなってしまった。
自分もこれ以上、この若い研究員から大した話は聞けそうにないし、その美味しいワインの酔いも、ここに来て意外と廻って来ているのに気づいたので帰ろうとしたとき、急にその若い研究員の、くしゃくしゃのシャツの袖が、強引に捲られた腕に強く強く掴まれた。
彼は泣いている、何かつぶやいている。
「スファス、、黒いやつらが見ている、、」
どうやら、ここに何か確証めいた噂への糸口を感じた。
ー1- LAGGOON CITY の成り立ち 現場レポート (序章始まり)
Posted by LAGGOON CITY at 2015年09月24日 2015年09月24日 20:25
フリー社会派ライター : HOYA PLASTIC (ホーヤ プラスチック)
最近は物騒な話しか聞こえてこない。
ここLAGGOON CITY(ラグーンシティ)の表面は、市民が幸せそうな顔をして暮らす街だが、裏に潜むいろいろな噂を毎日のように聞く。
日が落ちてからのダウンタウンでの一人歩きは禁物らしい。
強盗など日常茶飯事、金銭を強奪する前にさっさと殺して盗んで行くような犯罪でさえもことかかない。
警察は簡単な仕事とか、軽犯罪とかしか捕まえようとしないし、いくらどこにクレームを入れても誰も聞いちゃくれない。
何かが、いつからか、ごく一部なのか?
いや全てなのか?
なにかがおかしいままである。
夜に頻繁に人が失踪するのも、それもこの街のある噂の元に近づいた者ばかりがいなくなるのもただの偶然などでは無いはずだ。
Bombo Claat Corporation ( BCC ) , Bio research Lab
グループCEO(最高責任者)のロドリゲス•マックサンダー(通称 ロッド)
遺伝子による研究調査機関を設立。
⇩
当該政府より許可を得る為の広大な土地を確保するために、砂漠の中に新しい街をロッドが持つ広大なグループ力を使い、全く新しい街を開発した。
これが Laggoon City なのだ。
BCCは実質上、街のオーナーであり、その権力は街のあらゆる公権力に及んでいると噂される。
市政府はもちろん、警察、商工会議所、ギャング、マフィアはもとより、あらゆる市内のボランティア寄付団体へさえも膨大な寄付を行い、街の市民の殆どは誰も何も言えない、絶対的な神のようなチカラにより支配されているとも言える。
さらには街の経済基盤発展のためということで、特別に公募許可された、試験証明協力者募集!という不可思議な名目の募集に、多くの市民が、短期高額支給にも惹かれ、BCCのbio research lab(遺伝子研究所)の実際は実験協力者となっている。
本人達が知らずにモルモット化されているのに違いない。
彼らはBCCのbio research lab(遺伝子研究所)では 通称 VaGuE(ヴァグゥ)と呼ばれている。
Vaccine and Genetic manipulated Experimentation
(細菌および遺伝子操作による実験)
VaGuEたちは ほぼ2種類の経験をして研究所の協力者任務期間を終え、自宅に戻ってくる。
彼らの話しによると、その1つめの種類の経験とは
毎日、ただ寝て、起きて、軽く散歩以外は、与えられる食べ物を食べるだけらしい。
特に何も言われず、一日三回の検診と検便、検尿、採血以外は何をしても自由らしい。
そして2番目の主な経験は、うす暗い無機質な部屋の壁天井床、上下左右すべてにテレビモニターのようなスクリーンがびっちりと設置されている部屋で、ただそこにいて与えられる映像を見るだけ、、同様に検診やらはされるという。
このように経験者の話しを聞く分には、それほど危険な仕事に思えないが、、、
ただ実際に、この経験者たちのほとんどは事故や急な病気で亡くなっている。
まぁ、その死因も、ラグーン警察とかラグーン市民病院のインチキ資料だから本当のことはわからない。
なぜに経験者だけが、亡くなる可能性が高いのか?は事実ながらも、誰もここの市民はそれ以上は頑に語ろうとはしない。
察するにBBCの CEO ロッド自身は、この実験協力者達の多くが命を失っている現実を知らないのかもしれない。
ただ単に、愛する失った命たちを取り戻すことだけに必死になって莫大な私財を投げ打っているようにも見える。
もしこの研究所が成功すれば、莫大な投資でさえも容易に回収しえるだろう。
更には世界的な名誉、名声でさえも手に入れることは出来るだろう。
しかし何よりそれ以上に、多くの失われていく命、取り戻したい命を救えるかもしれないという、何か自分の過去の哀しみや悔しさへの挑戦のような私情をオーバーラップさせてる感も垣間見られるが、あくまで社会へのヴォランティア精神に近くこの事業を進めていると信じきっている彼らには罪は無いのかもしれない。
問題は この亡くなった命を復活させるという目標を達成するのには、遠大な知恵と計画は基より、莫大な資金が無くては継続が難しいことにある。
別の言い方をすれば、この実験を支える資金はどのように調達されているのか?
が 素人目にも不可能に映ることにある。
ここら辺りに当りを付け、探りを入れ始めた途端に、急に私の周りで不可思議な出来事ばかりが頻発するようになった、、
携帯電話には雑音が時々入るようになり、定宿のラグーンキリンモーテルの072号室も荒されたわけではないのだが、時々、何か違和感を感じる。何かが、、、
最近は物騒な話しか聞こえてこない。
ここLAGGOON CITY(ラグーンシティ)の表面は、市民が幸せそうな顔をして暮らす街だが、裏に潜むいろいろな噂を毎日のように聞く。
日が落ちてからのダウンタウンでの一人歩きは禁物らしい。
強盗など日常茶飯事、金銭を強奪する前にさっさと殺して盗んで行くような犯罪でさえもことかかない。
警察は簡単な仕事とか、軽犯罪とかしか捕まえようとしないし、いくらどこにクレームを入れても誰も聞いちゃくれない。
何かが、いつからか、ごく一部なのか?
いや全てなのか?
なにかがおかしいままである。
夜に頻繁に人が失踪するのも、それもこの街のある噂の元に近づいた者ばかりがいなくなるのもただの偶然などでは無いはずだ。
Bombo Claat Corporation ( BCC ) , Bio research Lab
グループCEO(最高責任者)のロドリゲス•マックサンダー(通称 ロッド)
遺伝子による研究調査機関を設立。
⇩
当該政府より許可を得る為の広大な土地を確保するために、砂漠の中に新しい街をロッドが持つ広大なグループ力を使い、全く新しい街を開発した。
これが Laggoon City なのだ。
BCCは実質上、街のオーナーであり、その権力は街のあらゆる公権力に及んでいると噂される。
市政府はもちろん、警察、商工会議所、ギャング、マフィアはもとより、あらゆる市内のボランティア寄付団体へさえも膨大な寄付を行い、街の市民の殆どは誰も何も言えない、絶対的な神のようなチカラにより支配されているとも言える。
さらには街の経済基盤発展のためということで、特別に公募許可された、試験証明協力者募集!という不可思議な名目の募集に、多くの市民が、短期高額支給にも惹かれ、BCCのbio research lab(遺伝子研究所)の実際は実験協力者となっている。
本人達が知らずにモルモット化されているのに違いない。
彼らはBCCのbio research lab(遺伝子研究所)では 通称 VaGuE(ヴァグゥ)と呼ばれている。
Vaccine and Genetic manipulated Experimentation
(細菌および遺伝子操作による実験)
VaGuEたちは ほぼ2種類の経験をして研究所の協力者任務期間を終え、自宅に戻ってくる。
彼らの話しによると、その1つめの種類の経験とは
毎日、ただ寝て、起きて、軽く散歩以外は、与えられる食べ物を食べるだけらしい。
特に何も言われず、一日三回の検診と検便、検尿、採血以外は何をしても自由らしい。
そして2番目の主な経験は、うす暗い無機質な部屋の壁天井床、上下左右すべてにテレビモニターのようなスクリーンがびっちりと設置されている部屋で、ただそこにいて与えられる映像を見るだけ、、同様に検診やらはされるという。
このように経験者の話しを聞く分には、それほど危険な仕事に思えないが、、、
ただ実際に、この経験者たちのほとんどは事故や急な病気で亡くなっている。
まぁ、その死因も、ラグーン警察とかラグーン市民病院のインチキ資料だから本当のことはわからない。
なぜに経験者だけが、亡くなる可能性が高いのか?は事実ながらも、誰もここの市民はそれ以上は頑に語ろうとはしない。
察するにBBCの CEO ロッド自身は、この実験協力者達の多くが命を失っている現実を知らないのかもしれない。
ただ単に、愛する失った命たちを取り戻すことだけに必死になって莫大な私財を投げ打っているようにも見える。
もしこの研究所が成功すれば、莫大な投資でさえも容易に回収しえるだろう。
更には世界的な名誉、名声でさえも手に入れることは出来るだろう。
しかし何よりそれ以上に、多くの失われていく命、取り戻したい命を救えるかもしれないという、何か自分の過去の哀しみや悔しさへの挑戦のような私情をオーバーラップさせてる感も垣間見られるが、あくまで社会へのヴォランティア精神に近くこの事業を進めていると信じきっている彼らには罪は無いのかもしれない。
問題は この亡くなった命を復活させるという目標を達成するのには、遠大な知恵と計画は基より、莫大な資金が無くては継続が難しいことにある。
別の言い方をすれば、この実験を支える資金はどのように調達されているのか?
が 素人目にも不可能に映ることにある。
ここら辺りに当りを付け、探りを入れ始めた途端に、急に私の周りで不可思議な出来事ばかりが頻発するようになった、、
携帯電話には雑音が時々入るようになり、定宿のラグーンキリンモーテルの072号室も荒されたわけではないのだが、時々、何か違和感を感じる。何かが、、、